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「なぁ?最近のはるかさん、笑顔が可愛くねえ?」
「だよな?でもさぁ~シスコン陽明が、いる限り不可能じゃあねぇの!?」
はるかの双子の兄、陽明は学内じゃあ、有名なシスコンなのだ。
「あきだけじゃねえよ。水嶋もはるかさんを気に入ってんじゃん?」
そう、邪(ヨコシマ)な目ではるかを見る奴はあすかと陽明の2人から排除されるのだ。
そして、翌日は体育祭という日。
由貴が来ていた。
「あっ由貴兄!」
「はるか、お帰り」
「ただいま」
「はるか?明日俺体育祭見に行くからな?」
「うん。来てね。約束だからね」
「最近、澪花がな?凄く学校楽しそうだぞ?」
「え?あの澪花が?」
「理由はなんだと思うか?」
「何だろう?」
「"お姉ちゃんが、作るお弁当が楽しみ"だって言ってたぞ?」
「本当?良かった!」
「明日はな、弁当持って応援に行くからな?」
「うん。待ってるね」
「あぁーいい天気だね」
「本当だね」
そして、体育祭がスタートした。
はるかは、あらゆる競技に、でていた。
「やった!また、一番」
「相変わらず足速いね」
走り終えて戻ってくると、あすかがはるかに、声をかけてくる。
「まぁね。走るの大好きだし?」
はるかは、100㍍を12秒台で走るのだ。
そして、次は借り物競争。
「あれ?はるかちゃん。澪花ちゃんこっちにくるよ?」
「本当だ!澪花?」
「お、お姉ちゃん!私と来て!」
「やったー!一位」
「よかったね。澪花!」
「うん」
心の底から嬉しそうな顔をする澪花。
「ね、澪花?借り物競争の何だったの?」
「えっとね、これ……」
澪花は1枚の紙をはるかに見せる。
そこには、『尊敬できる人』と書いてあった。
「ありがとう。澪花!」
はるかは単純に嬉しかった。
妹の澪花の尊敬できる姉であることが……。
そして、体育祭が終わる。
体育祭ははるかたちのいるチームが優勝した。
そして、はるかは家に帰ると死んだように眠りについた。
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