序章

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「ふふっ」 「どうしたの?」 「アルバム見てたんだよ!」 「うわぁー鷹大先生若い」 「何十年前の写真だと思ってるのよ」 女性の名前ははるか。 そして男性は、仲川悠也。 結婚して16年。 2人には、あすかという共通の友人によって知り合った。 あすか。 水嶋あすか。 はるかの幼なじみでとても仲良しの友人。 悠也とは幼稚園が一緒で、悠也にはある意味怖い存在。 そして2人には、高校生になる娘がいる。 「なぁ、はるか」 「んー?」 「あのさ、はるか後悔してる?」 「何を?」 「吉仲のこと……」 するとはるかは、凄い目つきで見る。 「それ本気?」 「え……」 「私は悠也が好きなんだよ!わからないの?」 「わからないことはないけど、不安なんだ」 「不安?」 悠也は遠くを見るような目をして話す。 「はるかは、凄い可愛いしさ、ずっとはるかに片思いしてたから……」 悠也ははるかに、一目惚れしてから、ずっとはるかのことが好きだった。
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