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はるかにはそんな嫌みなど通用するわけもなく……。
「残念でしたー!私は、解答欄を間違えなければ絶対に受かるもん!」
「はるかって絶対親父の血がたっぷり入ってるよな」
陽明は、ため息つきながらそう言うのだった。
「仕方ないよ。諦めなよ」
そして、翌朝。
「あき。頑張ってね」
「あぁ……」
陽明に、激励の言葉を、かけるはるか。
そして陽明が、試験会場へ行ったあと、鷹大がはるかに、訪ねてくる。
「はるかは、今日休み何だろう?」
「うん。10時にあすかの家で勉強する事になってるよ」
「そういや、はるか?お前仲川悠也といつの間に仲良くなったんだ?」
「ん?あ、この間、陸上部の練習試合に来てて仲川君とあすかって昔の知り合いらしくて、それでだよ?」
「へぇー」
何か言いたげな言い方をする鷹大。
「どうしたの?鷹兄」
「いや。別に……」
「変なの。早く学校行かないと遅刻しちゃうよ」
「あぁ、じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃーい!」
鷹大を元気よく見送るはるか。
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