悪い、肌。side M.

6/29
前へ
/31ページ
次へ
  彼女が小さく鼻歌を歌いながら、キッチンへと向かう。 残された俺は、目についた大きなクッションに覆いかぶさるように寝転んだ。 体を預けられるサイズのクッションって、いいもんだな。 俺もこういうの、買おうかな。 クッションからは微かに彼女の匂いがして、安心感とくすぐったさを感じた。 何気なく目を閉じると、急激に睡魔が顔を出す。 おかしいな、眠くなんてなかったのに。  
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8618人が本棚に入れています
本棚に追加