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「え…?!大丈夫?とりあえず横になる?どっか入ろ!」
翔平が私ね肩を抱きかかえながら早足になる。
「…ごめん、迷惑かけて…ごめん。」
「そんなの気にしなくて良いよ…無理してしゃべんなくて良いから…。」
「私の方が年上なのに…情けなくて、ごめん。」
ひたすら謝るのは、私の癖。
「年とか、関係ないし。てゆうか麻由香、全然年上に見えないし。」
「は?!失礼なっ…!」
「老けて見えるよりマシじゃん♪」
「まぁ…そうだけど……。」
翔平の足取りは定まっていて、しっかりと私を抱きかかえて、
気を紛らわすために言葉をかけてくれた。
出会ったばかりの男女は、お互い気に入られようと、楽しくしたり優しくしたりする。
そんな事、分かっているつもりなのに、その上っ面の優しさに惹かれるんだ。
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