過ち

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「ねっ麻由香!」 紗弥にぽんっと肩に手を置かれて正気に帰る。 「あっ…うん!そう!」 二つ返事で笑顔を作ると 「そうなの?!」 翔平がびっくりした顔で私を見た。 「えっ?!何が?!」 慌てて私が聞き返す。 「もぅ!麻由香聞いてなかったのぉ?!」 紗弥が頬を膨らませる。 「しょうちゃんがー麻由香ってSっぽいよねって言うから こう見えてドMなんだよって言ったの!」 「Mなんだぁ~♪」 翔平が面白がったように言う。 「そんな事ないし!」 そこからはお酒の力も借りながら なんとかしょうちゃんの事は思い出さずに会を終える事が出来た。 みんながしょうちゃんと呼ぶ中、 私だけは彼の事を翔平と呼んだまま。
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