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「あ~飲んだ飲んだぁ」
「カラオケとか行っちゃうー?」
みんなほろ酔いで良い気分になりながらお店を出た。
「私ちょっと飲み過ぎちゃったみたいで……気持ち悪いから帰ろうかな……」
しょうちゃんの事を思い出さないように強いお酒ばかり飲みすぎて
少し吐き気がした。
「俺明日朝からバイトで、帰ろうと思ってたし、家まで送ってくよ。」
翔平が私の肩に手を回しながら言った。
「麻由香のこと頼むね~!」
紗弥も愛里も、自分達はもう少し楽しみたいらしく
笑顔で手を振りながら私たちを見送った。
「麻由香の家の最寄り駅ってどこ?」
居酒屋から駅までの道のりを歩きながら
翔平は私を気遣うように何度も顔を覗き込んでくれた。
「……………。」
「おーい。大丈夫かー。」
背中をさすったりしながら私のペースに合わせて歩いてくれる。
でも、
「吐…く……」
私の吐き気はピークまで来ていた。
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