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ばぁちゃんが死んでから 海里はうちで暮らしていた。 学校には行こうとしないから 帰ってきたら風呂は沸いてるし 飯はできとるし 部屋は綺麗やし すっかり家に居着いた。 けど嬉しかった。 楽しそうに笑う海里が好きやった。 「海里ちゃん寝たな。」 「おん。」 「…すばるくん。」 「んー?」 それはある日突然のこと。 海里が家で暮らすようになって1年がすぎた頃。 「僕な…好きやねん、海里ちゃんのこと。」 「は?」 「すばるくんが海里ちゃん好きなん知ってる。けど好きになってもうたんはしゃあないやろ?」 「は…誰が海里を好きやって?」 「やから、すばるくんも好きなんやろ?」 「好きちゃうわ、妹みたいなもんや。」 隆平はただ黙っていた。 自分でも きっと隆平も 無理のある嘘やと思ってた。
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