しんじて

2/4
前へ
/35ページ
次へ
彼は段々と、私に本性を見せてきた。 「離さない」 「離れないで」 「毎日でも会いたい」 「世界が俺とお前の二人になればいいのに」 「俺、お前いなくなったら死ぬから。」 彼は少し、歪んだ愛情の持ち主だった。 ぞくにいう、メンヘラというやつだ。 愛が重い。 そう思う方もいるだろうが、 私はそうは思わなかった。 なぜなら私も、 彼と似たようなものだからだ。 私も彼も 少しだけ、気持ちが重かったんだ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加