しんじて

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「もぅ、信じていいかな」 彼の過去の話を、少ししよう。 彼はもてた。 十数人と恋愛経験があり、私が片思い中も誰かに告白されていた。 でも 彼を本気にさせる人は、誰もいなかったらしい。 みんな、自分勝手で。 みんな、裏切って。 みんな、くずばかり。 しかも、彼の元カノもまた、メンヘラが多かったらしく 「女と話さないで」 「私だけをみて」 「死にたい」 「切りたい」 「別れたら死ぬ」 そんなことを言われて、みんな面倒だったみたいだ。 だから彼は、メンヘラが嫌い。 いや、メンヘラは好きだし、重い愛がほしいんだけど、↑こんな面倒なメンヘラは嫌いらしい。 それに彼は、ひとりを好んだ。 友達はいるが、信じてはいないし、一人のほうが好き。 がやがや群れより、ぼっちがいい。 そんな人だった。 不良だったくせにw でも彼は、人前ではひょうきんで、人を笑わせていた。 本当はくだらないとか、面倒とか思っているのに。 だからか。 彼は私に、心を開きはじめていた。image=394133493.jpg
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