事故と遠回し

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階段を降りてる時だった 「ごめんね」 前田は静かに謝った 「い、いゃ別にいいけど、裕太と何かあったの?」 少し沈黙した後、すると重い口を開ける 「実はね、教室に戻る時に玉城君が私を誘って来たの」 「誘う!?」 俺は驚く 「誘うって言うか…実際にはわからないよ、でもなんかそんな感じがして」 性格上、アイツがそんな事しないはずだけど… 「そっか。でも何で俺?龍雄とか香奈子とか、それこそさっきの美鈴とか」 「龍雄君はみんなが言ってる通りの変態だし、確かに香奈子ちゃんとか美鈴ちゃんでも良かったんだけど」 「ま、龍雄は無駄に女に触るしな、じゃ何で?」 「私もわからないの、身体(からだ)が勝手に龍君の所に…」 「え!?」 今、俺の下の名前を呼んだ?
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