【蹴散らせ!イエローの輪】

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「き・・・貴様、何をした?!」 日の丸弁当へと変えられた代物に目を向けたまま、おベントさんに問い掛ける。  「おとなしく日の丸食っときゃいいんだよ」 上機嫌なおベントさんはそう言うと、ユウヤに背を向け歩きだした。  「・・・まさかとは思ったが、あの女が言っていたこと、あながち嘘ではなかったようだな・・・・・・ おい待て!!」 おベントさんの足を止めるユウヤ。  「あん?!」 と振り向いた刹那、おベントさんの額にユウヤの飛び蹴りが決まり、後向きに倒れる。  「ぐわぁっつ!!!」 「ちっ、汚ねえご飯だ。おいお前! お前がやったすべての食材を元に戻しやがれ!!」 靴に付着したご飯を地面に拭いながら、おベントさんに言い放つ。  「お前、人間の分際でおれに楯突く気だな」 肩を震わしながら起き上がるおベントさん。  「許さん!」
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