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「それじゃ、さっさと終わらせに行きますかっと」
「珍しい…センセがやる気になってる」
目をまん丸にする皐月、他の者も驚きを隠す様子もなく柾を見る。
「失礼な。僕だってことの重大さはわかっているさ。今までみたいにちょっかい出してくるくらいなら放置してたけど、今回ばかりはしっかり話をしなきゃと思ってる」
とはいえ、戦闘になった場合に九尾の狐を捕らえられるかは心配なところではあるが。
さっさか朝食を食べ始めた柾を見、皆静かに食事を再開した。
「村正はいらんのかい」
野狐が村正を持って見送る。
準備を終えた柾は皐月を連れ、迷い家から隠れ里へとはいることにした。
「持ち出されるのは嫌だったんじゃなかったのかい。九尾の狐に関してはいらないよ」
あくまで話し合いで解決するつもりらしい。
「師匠、皐月、気をつけて」
「わぁってるよ」
「いってきまーす」
二人はとろとろと隠れ里へ入っていった。
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