第1章 新入生

8/28
前へ
/35ページ
次へ
わからない。 "何故、私が?" その言葉が私の思考を占拠している。 「凄いわねぇ。 アリスなんて普通はいないのよぉ」 先生の話し方は力が抜ける。 私は思考が戻ったのに気付いた。 一瞬……壊れそうだった。 多分、ついていけないんだ。 私が……アリス。 先生が近寄って来て耳元で言った。 「貴方はアリス。 でもね、貴方は貴方だからね」 私は私…… そうだね!私は私なんだ!! いつもの私だったらどうする…? 「私がアリス、悩んでも何もかわらない!」 笑顔で私は小さく呟き、何かを吹っ切ったようだった。 あ、そういえば先生話し方が普通だった気が……。 先生は聞かれたくない顔してたから、聞かないで置こう…。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加