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「…う、っ…ん」
頭がイタイ
なんだっけ
わたし
今、ドコにいるの?
重い瞼をゆっくり上げた
真っ先に、わたしの目に写ったのは
「夏子っ!」
なっちゃん
「大丈夫…?」
まみ、だ。
まみは髪型が黒髪のボブで
ちょっとタレ目になってて
優しいけど、毒舌な人。
「馬鹿夏子。あんなデカいの倒れてきたら気付きなさいよね。」
まみは、わたしの頭に手を置いて
また毒ずいた。
ん?
デカいのって…
なんだ?
あ
不良で
ヨダレで
あぁ、そうか
「集会…終わった?」
「まだ。頭髪検査してるんじゃないかな」
「いいの?頭髪検査。」
「担任に言ったら、付き添いならしょうがないよーって。大人として終わってるよ担任。」
「まみ、うっさい」
「お前もだよ」
付き添いしてくれたんだ
優しい
「…ありがとう」
「いえいえ」
「不良の人…は大丈夫だったの?」
「あぁ、えっと」
「横のベッドで寝てる。倒れてから一回も起きないし、馬鹿みたい」
え
馬鹿みたい
「凄かったよ…夏子が倒されてから、先生と、あの人の友達でここまで運んで」
「夏子は、あたしがおんぶしてあげたよ」
まみが への字に口を曲げた
「あ、ありがとう」
「うん」
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