微炭酸 少女。

すきーだよ。

　
「夏子、まだ顔真っ赤だよ」

友達にそう指摘される

さっきの緊張が、まだ

とけてないみたい。

「夏子は緊張しやすいからね」

「そういえば…夏子の横の席―」

「あぁ、ムスッとした奴？」

「違う違う。空席だったよね？」

「あ、そういえば。」

そうだ

横の人

お休みなのかな？

「珍しいよね」

と、わたしが言うと

「不良の可能性有り、じゃない？」

「え！」

「そうかもねー挟まれたねー」

それは困りますよ

先生の話によれば

当分、席替えはしないらしく

もう

えー…

多分、病弱なだけだよね。

気がつけば目の前には体育館の入口

こんなに、わらわらと移動なんて

先生達、まとめたりしないのかな

夏子の高校。東西高は馬鹿では無いが
校則やら指導が、緩いと有名で
そのくせ問題は少ない為、入学希望の
生徒がかなり多い人気学校だった。