すきーだよ。

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  「わーすごいね」 「始まって10分よ?」 見事に寝ていた。 180cm 以上はあるのかな? 大きめな体を少しだけ グラグラ揺らして寝てた それから わたしは担任の挨拶やら 校長の話やらは聞こえなくなり 隣りのグラグラした人ばかり見てた だんだんと揺れが大きく なってる気がする… 倒れてきたらどうしよ まず、支えれるだろうか 腕で? 足で? 頭で? 全身使っても支えるのは無理そう ううん 気がつけば、わたしは 俯いて対策を考えていた むしろ避けることを 考えたほうが良いかな 「…夏子…?」 いや 避けれるスペースが無い 集会中だし、そんなに 幅がとれないから 迷惑かけちゃいそうだな 「…夏子、っ」 支える、かぁ。 頑張って わたしの腕。 まぁ いざとなれば 踏みつぶされるくらいの 「夏子…!」 「勢いで頑張ろぅうぅあぁああぁあ!?」 顔をあげたら すでに不良くんは こちらに倒れてきていて ヨダレも出ている顔を こちらに向けて それはそれは幸せそうな顔で ぐらりと こちらに 「…ヨダレ、っ!!」 わたしは最後の抵抗で 不良くんの顔を平手打ちし ヨダレが、かからないように 必死で 必死で  
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