アリス、みぃつけた…。

5/9
前へ
/9ページ
次へ
 今日もまた、ボクはアリスを探して歩く。  今日は中華が良いなー。  あの子…はダメだ、オシロイべったりでここまで臭ってきそう。  男連れはいらなーい。  だって男は不味い!  ホンット不味い!!  何でも食うグリフォンですら残したもん、あんなの食べ物じゃないよ。  今日は不発かなぁ…あ。  今角を曲がった子…うん、花柄の!  あの子がいいな。  よし追いかけよう! 「ねぇ!君アリスみたいって言われない?」  ゆっくり振り返るその横顔、なんて可愛いんだろう。 「あら、そういうアナタはチェシャ猫さんみたいっていわれないかしら?」 「チェシャ猫?」  あぁ、確かに言われたことはあるかも。  兎クンにだっけ…グリフォン? 「ねぇチェシャ猫さん、アタシと花園をお散歩しましょうよ」 「うーん…それより、ボクとお茶会にしない?」  可愛い花柄アリスはちょこんと首を傾げ、どっちが良いか考えている。 「そぉね、それも良いかもしれないわ!」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加