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「チェシャ猫さん!今日はとっても天気がいいのよ!」
「あぁ…ホントだ」
ボクはまだ、アリスとの晩餐を続けている。
昨日は右脚を、今日は左腕を、アリスは少しずつボクを食べていくつもりだ。
アリスは小食だから、一気には食べきれないんだよネ。
失血死をしないよう輸血しながら、気を失わないよう気付け薬を(アリスは魔法の薬だと言った)、最後のデザートを食べるまで。
ボクらの晩餐会は続く。
「チェシャ猫さん、今日も楽しみましょう」
「そうだねアリス」
食べるのも好きだケド、
食べられるのも悪くない、カナ。
―晩餐会に終わりナシ―
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