2.後の人生が楽しい

2/2
前へ
/22ページ
次へ
例えば、学生時代、壮絶な虐めを経験し、自殺を考えたとする。 これから学校を卒業するまで、俺は(私は)毎日虐められる。 もう耐えられない。 死のうー。 少し待って欲しい。 学校を卒業するまで、である。 義務教育が終るまでの9年間、どうにか頑張れば虐めから解放される可能性が高い。 そうすれば、残りの人生が楽しくて仕方ない物に変わるのだ。 どういう事か説明しよう。 大体の人間は一番楽しかった時代を学生時代だと考えている。 社会に出て、友達と遊ぶ時間が無くなり、何だかんだ言って、あの頃は楽しかった…、また、学生に戻りたいなぁ。と思うハズだ。 しかし、自殺を考える程の虐めを受けた者は、その時代が壮絶に嫌だったハズで、今が幸せで仕方ないハズである。 過去より今が幸せ。そう思える事が他の人間にとって、非常に羨ましい事になるのである。 別に虐めに限った事ではない。 借金取りに追われた過去も、夢を挫折した過去も、好きな人に振られた過去も何時かは薄まり、後に楽しい時代が訪れるのである。 何より、自殺を考える程の経験をした人間は、人間として成熟しやすく良い才能に目覚めやすい。 人一倍苦労に強く、最終的に見た時に人一倍成功しやすいのである。 昔は虐められっ子だった者の中にはハリウッドスターや社長等、一般人には到底及ばない地位に登り詰めた者が多く、一般人に比べて成功しやすいのは明らかである。 そうじゃなくても、純粋に幸せを幸せと感じる事の出来る心を手に入れる事が出来るだけで、本当に幸せな生活が待っているのは明らかだ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加