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今日は拳闘大会の予選の日だ。
昨日知ったがここはパプリカヘイズというベジタブルな名前の帝国サイドの街だそうだ。
原作では聞いた事がない名前に驚きを隠せないが、まあ修行にはちょうど良いかも知れない。
サクっと受付で参加を申し込んだ後、控え室に向かう。
見た目が10歳の姿で参加できるのはさすがに驚いた。
陽炎
「解除………“魔剣士クロナ”を装填」
ぱしゃん…と音がした後、背中からラグナロクが現れた。
《おっしゃあアアア!!オレの出番かァ!!》
陽炎
「ああ。それと声がデカイ」
周りに居る拳闘大会予選の参加者達が俺とラグナロクを驚いた顔で眺めている。
まあ、背中から人が生えてたら普通驚くよね…。
そんなこんなで俺の番だ。
闘技場に入ると騒がしかったそこは一気に静まり返る。
数秒間の間を置いてまた騒がしくなった。
*
「おい、あのガキ正気か」
*
「おーい、そこのチビ!!遊びじゃないんだぞー!!」
とか聞こえる。
そんな観客の反応に関係なく、試合開始の合図がされた。
拳闘士のオッサン
「こんなチビが俺の相手か?ふん、今回の拳闘大会は楽勝だな」
俺の目の前にいる屈強そうなオッサンは握っていた大剣を勢いよく振り下ろした。
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