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ガキン!!
拳闘士のオッサン
「なっ!?」
オッサンが振り下ろした大剣は背中から出てきたラグナロクによって片手で受け止められた。
そして闘技場は再び静まり返る。
最初に沈黙を破ったのはラグナロク。
《オレらをなめんじゃねェ!!
ぐぴゃああアアアアアアアアア!!》
ガガン!!
ラグナロクの高速振動で大剣を宙に弾き飛ばす。
そして俺はオッサンの懐に踏み込み黒剣に変化したラグナロクを首元に当てる。
プツリと首の皮膚が切れ、血が流れる。
静寂に包まれた闘技場でオッサンの声が良く響いた。
拳闘士のオッサン
「ま…参りました」
瞬く間に歓声に包まれる観客席。それに上回る声量で司会者は喋り出す。
司会者
「な、何という事でしょうかー!!
百戦錬磨のベテラン拳闘士が秒殺されてしまいましたーーーー!!」
へー、ベテランだったんだね。と感想を呟きつつその場を離れようとしたが、司会者に進路を阻まれる。
司会者
「新人拳闘士のカゲロウ・ユガミソラさん!!
一言、お願いしまーす!!」
突然の質問と司会者が女(美人で巨乳)だった事と物凄い気迫に気圧されながらも落ち着いてそれに答える。
陽炎
「え、えーと…この大会に参加したのは修行の一環です。強い人と戦いたいのでどんどん挑戦していきたいと思います」
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