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本選当日、控え室のソファーに座り、順番を待っていると会場の方からとんでもないセリフが聞こえてきた。
司会者
「あの“千の刃ジャック・ラカン”が電撃参戦だーーー!!!」
陽炎
「………………は?」
予想外の展開に着いていけず、真偽を確認すべく観客席にダッシュ。
息を切らしながら観客席の出入口にたどり着く。
試合会場の中央辺りでは浅黒い肌の筋肉だるまことラカンが居た。
陽炎
「この感じ…予選の時に感じた只者ではない気配……正体はアイツか」
ラカンは俺の視線に気付いたのかこっちを見てくる。
陽炎
「うわ、やっべーよ!!こっち見てきたよ!!!バグキャラキターーー!!!」
と、そんな感じで人目もはばからずに叫んでいると、観客の人から「頑張れ坊主ー」「頑張ってねお兄ちゃん」等、ありがたい声援を頂いた。
特に最後の「頑張ってねお兄ちゃん」の声援を聞いた時にはもう、ラカンだろうがナギだろうが瞬殺出来る気がしてきた。幼女の力は恐ろしいです。
ちなみに俺はロリコンではありません。ホントだよ。
まあ、そんなこんなで俺の番が来ました。
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