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また、朝が来た。
私は朝ごはんを食べにリビングへ向かう。
「あっれー?早いじゃん、真加。」
「…おはよ。つーか何で家に居んの。鍵は?」
「おばさんに開けてもらった!まーいいから食えって。」
まるで自分の家にいる様に私にご飯を薦める。
「お母さんさ、勝手に羅壱上げないでよ。幼馴染みだからって兄弟じゃないんだから。」
「あら、兄弟みたいなもんじゃない。ね?らいちゃん!」
「んー、俺的にはぁ兄弟じゃ困るな~。真加のこと好きだも~ん。」
ははは、と笑いながらふざけた事を抜かす羅壱。
「そうだったの!なんだ~ならいーじゃない。
らいちゃんがムスコになるなんて。」
…誰がこいつと結婚するなんて言った。
馬鹿げた事を言うお母さんと羅壱を置いて、化粧と着替えを済ました。
「まぁか!用意できたか?時間ねぇぞ。」
「ん。大丈夫、今行くよ。」
最後に頭をセットして、玄関へ向かう。
「!!…真加、髪、巻いたの。」
心底吃驚した、と言う様に羅壱が言うからなんだか妙な気持ちになった。
「…う、ん。巻いてみたんだけど。 変?」
「いや!変じゃ! ない、よ。つーか…っ可愛い~ッ!」
真っ赤な顔でそんなこと言われると、何となく、こっちまで照れてしまう。
「ぁ、ありがと~…?」
曖昧にお礼?をして私達は学校へ行った。
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