2/3
前へ
/8ページ
次へ
また、朝が来た。 私は朝ごはんを食べにリビングへ向かう。 「あっれー?早いじゃん、真加。」 「…おはよ。つーか何で家に居んの。鍵は?」 「おばさんに開けてもらった!まーいいから食えって。」 まるで自分の家にいる様に私にご飯を薦める。 「お母さんさ、勝手に羅壱上げないでよ。幼馴染みだからって兄弟じゃないんだから。」 「あら、兄弟みたいなもんじゃない。ね?らいちゃん!」 「んー、俺的にはぁ兄弟じゃ困るな~。真加のこと好きだも~ん。」 ははは、と笑いながらふざけた事を抜かす羅壱。 「そうだったの!なんだ~ならいーじゃない。 らいちゃんがムスコになるなんて。」 …誰がこいつと結婚するなんて言った。 馬鹿げた事を言うお母さんと羅壱を置いて、化粧と着替えを済ました。 「まぁか!用意できたか?時間ねぇぞ。」 「ん。大丈夫、今行くよ。」 最後に頭をセットして、玄関へ向かう。 「!!…真加、髪、巻いたの。」 心底吃驚した、と言う様に羅壱が言うからなんだか妙な気持ちになった。 「…う、ん。巻いてみたんだけど。 変?」 「いや!変じゃ! ない、よ。つーか…っ可愛い~ッ!」 真っ赤な顔でそんなこと言われると、何となく、こっちまで照れてしまう。 「ぁ、ありがと~…?」 曖昧にお礼?をして私達は学校へ行った。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加