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――僕は闇の中にいた。何も見えない、何も聴こえない真の闇。酷く頭が痛んだ。気が付けば、身体の節々まで痛む。ここは何処だろう? なぜ僕はこんな所にいるのか? 何も判らないし、思い出せなかった。
どうやら僕は座り込んでいるらしい。こんな所で座っていても埒が明かない、と僕は立ち上がり、右も左も(また上下も)区別がつかない闇を歩き出す。
目的は無い。意味も、理由さえ無いのかも知れない。ただ歩く、それだけ。行為のみ。
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