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『痛んでたからね~。それに飽きちゃったし』
嘘…
貴方を忘れるために切ったの…
叶わない想いを断ち切る為に…
『俺は長い方が好きだったなぁ…』
『…え…』
先程から、八尋に翻弄されっ放しの美羽の心臓は張り裂けそうなほど、高鳴っていて、その音が聞こえないように、キュッと胸を押さえた…
《今、今言わなきゃ…》
美羽は決意したその言葉を八尋に伝えようと、口を開いた…
『やっちゃん…あたし…』
『…知ってる…』
『…え?』
『知ってるよ…』
『…な』
『…駄目だ…』
『ど…して?』
『…同情なんていらねぇ』
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