☆Ⅴ話

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昌浩は立ち上がり周りを見た。 昌浩「近いな…」 思案するように目を閉じた。 匂陣と六合は邪魔にならないように神気をできるだけ抑制し昌浩を見ていた。 しばらくすると昌浩は目を開き結印を組んだ。 昌浩「ゆらめき…光の輪…結印縛…急々如律令…!」 最後の仕上げに柏手を二回する。 昌浩たちの周りに強い結界をはったのだ。 昌浩「よし…」 昌浩は満足そうに微笑した。 匂陣は食物を探しに行き、六合は水を探しに行った。 昌浩「……れん…」 昌浩は悲しそうな微笑を浮かべた。 木にもたれかかり空を見上げた。 そこには満天の星空があった。 昌浩「綺麗……」 昌浩は匂陣たちが戻ってくるまで空を見ていた。
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