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安部邸に戻った晴はすぐに六壬式盤を回しだした。その傍には青龍、朱雀、天一、太陰がいた。
晴「……朱雀よ…紅蓮はどうしておる?」
朱雀「騰蛇なら異界に閉じこもっている……1人で考えたいらしい…」
晴「そうか…」
天一「天后は匂陣のことでショックをうけ…翁の傍で蹲っていました…」
晴「うむ……」
晴は神将たちの言葉を聞き、思案するように顎を触った。
玄武が顕現した。
晴「どうした?玄武?」
玄武「宏昌が寝入ったのだ…」
晴「そうか……」
晴は玄武の頭を撫でた。玄武はされるがままになって俯いている。
天一「玄武?」
玄武「あの術者……知っている気がするのだ…」
玄武は言葉を選びながら自分の考えを語りだした。
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