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空を見上げていた昌浩はいきなり立ち上がった。
「「昌浩?」」
勾陣と六合は不思議そうに昌浩を見ていた。
「奴が…動く…」
「奴?」
昌浩は空を睨み付けて思案しだしたので勾陣たちはおとなしく沈黙していた。
「慧斗…」
「なんだ?」
「貴船へ…」
昌浩は焦ったように勾陣を貴船へ促した。
勾陣は昌浩を一瞥したあと六合を見、六合が頷いたので貴船へと駆けていった。
「彩輝は俺と一緒にきて」
「ぁあ…」
六合は即答し昌浩を抱え近くの屋根へ飛び乗った。
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