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そこには血塗れの瑠璃が方膝をついていた。
「はぁ、はぁ、っ」
「君の負けだ。もう止めるんだ」
「はぁ…私は、まだ戦えるわ!!」
瑠璃は昌浩を睨み付ける。
しばらくすると六合が駆け寄ってきた。
「昌浩…」
「大丈夫だよ。
ねぇ、俺が憎い?」
「当たり前よ!!ずっと…ずっと安倍昌浩、貴方を恨んできた」
「君が俺を恨んでる理由は知ってるよ。だけど…君たちの一族、藍杉家は繁栄の仕方を間違えたんだ。やってはいけないことに手を染めた」
昌浩は、悲しげに話し出した。
「藍杉家は神を手にいれようとした。
高位の神を…。
そのために、神の聖域を次々と邪気で満たした。
そんなことをして神がお怒りになるのは当たり前だ。」
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