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瑠璃は、まだ昌浩を睨み付けている。
「だとしても、それでも…ッ」
瑠璃は唇を噛み締めて俯く。
昌浩は、その様子を悲しげに見つめていた。
「君は、道を間違えてはいけない。籃杉家のように…」
「ッ私は、私は…ぅぁああああああ!」
手を強く握りしめて泣き叫ぶ。
瑠璃の泣き声は、しばらく響いていた。
昌浩と六合は、瑠璃の様子を黙って見つめていた。
--悲しみの涙は、止まらない。
全て吐き出せば、笑えるようになるだろう---
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