学年一の優等生は女性恐怖症!?~プロローグ~

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4月。 高校2年生になった僕にとって新学期という新しい一年の始まりだ。 僕の通う学校はいたって普通の高校だ。 頭が良いわけでも悪いわけでもない、普通の学校。 「よっ!ひめっち!」 いつものように登校していると、ポンと肩を叩かれた。 「良介、おはよう」 肩を叩いたのは、高校で初めて出来た友人、樋口良介だった。 「今日から2年生だな。 くーっ、ワクワクする」 「僕はクラス替えがあるから心配だよ」 「ああ、『アレ』か。 でも去年も無事に過ごせたんだしダイジョブじゃない?」 「良介が居てくれれば安心だけど、居なかったときのことを考えると………やっぱ不安だ」 「大丈夫だって! とりあえず教室までは案内するからさ!」 「悪い、助かる」 気にすんなと笑いながら背中を叩く良介。 そして、歩くこと10数分。 僕たちは学校に着いた。 上履きに着替え、2学年の教室のある3階へ向かった。 「うわぁ、これはマズイな」 良介は3階に着くとそう呟いた。 僕も辺りを見た。 3階は教室に貼り出されたクラス表を見ようと生徒でごった返していた。
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