強がり。

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――初めては…親父の愛人だった。 「ねー…もっかい?」 「やだ」 高校生になっても、その愛人は親父に愛想尽かされたのにも関わらず俺の元に訪れる。きっちりとハンガーに掛けられた制服に手を伸ばしそれを着ているとその愛人に脱がされる。 「えー…やろうよー」 「やだって…俺、学生なんだけど」 「その割に、学校行かないじゃない」 「…学費が、ないからだよ」 「おねーさんが、払ってあげるって」 と、豊満な胸を押し付ける愛人に仁は顔を歪める。 「…おばさんじゃん」 「ブー」 「ブーじゃない…そのお粗末な、胸をしまえ」 そこら辺に散らばっているその愛人の服を持つと仁は、服を着させてやる。 「いやぁん…その割に、手が感じるとこ……触ってるん」 ――……なんで、俺はこんなことをしているんだろうな…。 ボーと考えながら、仁はその愛人をベッドに押し倒した。 「いやん…やっぱ、仁君大好き~」 「黙れって」 口を塞ぎ、ちょっと動かすだけで愛人は絶頂を迎えた。 「……はぁ」 と、溜息を吐きベッドから降りると再び愛人の手が伸びる。 「はい、今日の分」 渡されたのは、万札・数十枚…。 「……どうも」 それを受け取ると、仁は制服を着て部屋から出た。
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