強がり。

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呆然と街中を歩きながら…薬局に行き、気付くと手にはブリーチ剤が握られていた。 「あ…」 すぐにそれに気付くと仁は、ブリーチ剤を棚に戻した。 ――…金髪になったって……明子が、俺を見てくれる訳ないのに……ていうか、俺が明子に触れていい訳がない…。 「あれ、仁君じゃん? 久しぶり~」 と、キャバ嬢らしき女の子がこれまた豊満な胸を仁に押し付け抱きついてきた。 「……何ですか」 「もぉー! いきなり、お店辞めるから皆寂しいんだよ?」 「…皆さんが、俺に群がるから辞めざる得なかったんですよ?」 「やだぁ…自分で、モテ男発言とか」
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