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授業が完全に終わってから、学校に辿り着くと明子が目を丸くして驚いていた。明子が将吾と同棲するようになってから、明子は毎日のように学校に来ていた。
「え、仁ちゃん? 遅くない??」
「そうだぞ…國谷……それに、何だ! その金髪は!?」
と、教室に二人きりでいた将吾だったが仁が来たことにより二人きりじゃなくなったことを怒っているのかメラメラと後ろで炎を燃やしている。
「先生こそ…なんで、いるんだよ」
「あ?」
「もぉー! 仁ちゃん!! 助けて!! せんせってば…」
泣きながら抱きついてきた明子に、将吾が頭を抱え悶え苦しみ始める。
「ど、どうしたんだよ…」
「……仁ちゃん、いい匂いする…」
明子のその言葉に、仁は明子を突き飛ばしてしまう。その明子を将吾が、抱きとめる。
「いた…」
「お前…何、してんだよ」
「わ…悪い……ごめん!」
「仁ちゃん!?」
明子が、止めるも仁は廊下を走り屋上へと向かう。
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