Death service

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PuruRurururururur Pi 「はい、もしもし」 『・・・ケント』 ケータイ電話からは今にも泣き出しそうな声が聞こえてきた。 「シオリ?・・・どうしたんだ、何かあったのか?」 『ケント、今日何で休んだのよっ・・・』 怒ってはいるが、その声はやはり何かを我慢しているような感を含んでいた。 「具合が悪くて・・・それよりもシオリ、何があったんだよ!」 『・・・・トオルが』 「トオルが・・・どうしたんだ?」 『トオルが、 ・・・・死んだの』 「・・・・・ト、オルが死んだ?」 本当に? 嘘だろ? トオルが死んだなんて。 思わず口元に手をあてると唇が三日月型に歪んでいることに気が付いた。 「なん、で・・・」 『・・・日曜日の夜ね、裏道を自転車で走ってて転んだらしいの。その時頭をコンクリートに打ちつけて・・・・』 その後シオリはもう涙がとまらないといった様子で絶えず電話からは嗚咽の声が聞こえていた。 長い沈黙の中ふと思い出した。 「日曜日・・・シオリ、トオルと一緒にいたんだよな」 『うん・・・誕生日プレゼント、一緒に買いに行ってもらったんだ』 懐かしい思い出を語るようにシオリが言った。 「誕生日、プレゼント?」 誰の? 『やっぱり覚えてなかったんだ』 ふふっと電話ごしにシオリが笑った。 『明後日、ケントの誕生日じゃない・・・』 そんなこと忘れてた。 そう言えば確かにオレの誕生日がくる。 『トオルとね・・・きっとケントは誕生日忘れてるから、って、サプライズパーティー計画してたんだよ』 だから内緒にしてたの、そのシオリの言葉を聞いて理解した次の瞬間、 頭の中が真っ白になったような気がした。 そんな、 じゃあ、総てはオレの勘違いなのか? この後の会話は覚えていない。 覚えているのは、シオリがトオルの事を話し、それに適当な相槌を打っていた事くらいか。 気が付くと時計の針はもうすぐ0時になるところだった。
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