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だから、誰からも嫌われないように、誰からも都合のいい役を演じた。
そのことに対しての疑問も心の奥では感じていたが、周りとあわせて演じることが世の中を生きて行く上では当たり前のことだと思っていた。
そのせいか周りにはいつも友達がいたし、グループという輪の中にいた。
そこではみんなが仲良くて、一人の話を聞いては頷き、共感し、また次の人の話を聞いて共感して頷くという、暗黙のルールみたいのが支配していた。
そうすればずっとその輪の中で仲良く友達ゴッコを続けることができる。
私は必死にその役を演じていたのに、それはある日簡単に崩れ去った。
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