ギルド最強と学園と僕

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学園の内部は更にすごかった。赤い絨毯が廊下に敷いてあり、幅は三メートルほど、学園全体は大理石みたいなもなでできている。 僕はなぜこんなに広いのか気になったので、ナタリーに訊ねてみたところ、この学園は初等部から高等部までの、総勢約三千の学生が通っているのだとか。 ちなみに、初等部は六歳から十二歳、中等部は十二歳から十五歳、高等部は十五歳から二十歳までとなっている。 また、この学園、シェルティア王立魔法学園は、シェルティアの中で一番の大きさを持っており、最も優秀な学園らしい。 そんなこんなで学園長室に到着。 ナタリーは扉をノックする。 すると中から「どうぞー」という声が聞こえた。 それを確認すると、ナタリーは扉を開け、失礼します、と言って中に入っていった。その後を僕も慌ててついていく。 中は特に変わった様子もなく、扉の真正面の一番奥に学園長である女性が座っており、学園長と扉の間には四人座れるくらいのソファーが机を挟んで二つある。部屋の両側には大きな本棚があり、そのすべてが本で埋まっていた。 僕たちは学園長に勧められ、ソファーに座る。 なんでも、あと二人編入生がくるのだとか。ナタリーと僕は他愛のない話をしながら、学園長は仕事を再開しながらその編入生を待つ。 それから三分程たった頃、扉がノックされる音がした。 「どうぞー」 学園長が返事をする。 そして中に入ってきたのは── ──恋夜Side End
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