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さて、貴族の家を消し飛ばしてから四日後の現在、俺と雪はまるでお城のような学園に来ている。
なぜ学園にきているのかというと、それは昨日までさかのぼる。
「よし、学園にいこう」
なんでも、超越者というのが誕生したらしい。
もうこれは恋夜で確定だろ。だってあいつ主人公だし。
というわけで、学園にいって(恐らく恋夜も通ってるだろうから。というかいないはずがない、主人公だからな)王道でも眺めつつ、適度に距離を保って巻き込まれないようにしよう、というわけだ。
……まぁ本音は、学園パートがないと面白みにかけるかなと思ったわけなのだが。
そんでまぁ、案の定雪は、なにいってんの?的な目で見てくるわけですが。
やめて!そんな目で見られると何かに目覚めちゃ……わないけど、さすがに泣きたくなってくる。
というわけで、簡潔に理由を説明する。
「いやほら、魔武器とか使い魔とかさ、学園じゃないと作ったり召喚したりできないじゃない?」
そうなのだ。何故か学園でしかできない。
だから、というのは変だが、学園に通うのは義務となっている。
「それに義務じゃん?これはいかないわけには……ね?」
というと、渋々といった感じで納得してくれた。
「よし、それじゃあ学園に出発だ!」
──この時はまだ、筆記試験を受けるだけだと気楽に考えていた。だが、ここは異世界。俺はちょっと甘く見すぎていたようだ。
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