運命

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自宅の前に着き、ふと見上げると、誰もいないはずの家に光が差し込んでいた。 家を、照らしているのは、向かい側の倉田 洋平の家の証明だ。 わいわい、がやがわ・・・・・ どこから見ても家庭円満のようで、とても眩しくその光が、憎らしく思った。 家に入り、柄にもなく居残り練習をしたせいか、何も食べず疲れて、そのまま、ベッドに倒れこんだ。 倒れこんだ拍子に、微かな音をたて何かが床へ落ちた。 これは、さっきホームレスから貰った紙切れ。 それを手に取り、よく確認すると、何やら文字入りの紙1枚、連なった白紙の紙6枚。 「何だ?これは・・・・・」 訳が分からず、文字入りの紙に目を通した。 「え~なになに?WHITE TICKETへの御招待?」 何だ?ホワイト チケットって? 疑問に思いながら、その先を読んだ。 ―――――矢崎 登様 WHITE TICKET ご利用ありがとうございます。 さて、今回、初回ということで、WHITE TICKETをご使用する際のルールと要領をご説明致します。 ルール?要領? って言うか、何で僕の名前が記されているの? 訳が分からず、 そのまま読み続ける。
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