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平成22年11月1日―― 07:00
ピピィピピィピィー
「うわ~!!!また遅刻する~。」
雲もない真っ青な空。
この清々しい朝が腹立たしい。また、いつもの1日が始まった。
僕は、矢崎 登 17歳 高校2年生。
顔もそれほどイケメンでもないし
(多分・・・・・)
成績は、真ん中。
スポーツは、そこそこできるが、万能ではない。
まぁ、これといって特徴なしの普通の人間。
性格も内気で、前向きではなく、後ろ向きである。
・・・・・っと早くしないと遅刻、遅刻。
いつも朝食に食べている目玉焼き、味噌汁をかきこみ、家を出た。
家の向かい側も騒々しく、玄関を開ける音がした。
「何で、起こさなかったんだよ~。遅刻するじゃん。」
と本当に朝のテンションか?と思うくらいの大声で怒鳴っている。
あいつは、倉田 洋平だ。
僕とクラス違いの同級生だ。
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