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高校2年にして、生徒会長。
勉強、スポーツ万能。
いわゆる文武両道。
それでもって、
女子にもてるイケメン。
非の打ち所のない人間だ。
天は二物を与えず・・・・・
とあるが、天は、三物、四物も
与えている。
まったく誰が考えたんだか・・・・・。
とにかく僕は、あいつが嫌いだ。
単なる嫉妬。
学校へ着くとホームルームが始まって、担任の松尾の話し声が聞こえている。
音を立てず、後ろのドアから教室へ入り、自分の席に座った。
「え~先週だした出題を提出するように。」
はぁ~!!?出題?・・・やべ、そういうのあったな。やってねぇ~よ。
「何だ、矢崎。あれほど、言ってたのにまさか、忘れたのか?」
と担任の松尾が名指しで言う。
「はい、忘れました。」
と悪びれていないのに
あたかも悪びれたような態度で答えた。
「忘れると先生は、なんと言った?」
と担任の松尾は言った。
「・・・・・・・・・・。」
「はぁ~。矢崎は、集中力が足りない。放課後、職員室へ来なさい。」
何だよ、何で僕だけだよ~。
くそ~上から目線で言いやがって・・・・・。
いや・・・・・僕より上だ。
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