出会い

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放課後、渋々、職員室へ赴いた。 「矢崎、思い出したか?」 と担任の松尾が言う。 「いえ・・・・・。」 と小さい声で答えた。 「って何も言ってないけどな。どうだ、最近は?」 ・・・・・はぁ~? 何言ってんだこいつ。 僕が、高校1年生の時、両親を事故で亡くし、勝手に親代わりのように接している。 どっかの熱血教師ドラマの主人公の気分でいやがる。 はっきり言ってうざい。 「普通です。」 「そうか、普通か。何か悩んでること困っていることあったら、いつでも相談しろよ。」 「はい。」 職員室をでて、部活へ向かった。 因みにサッカー部。 (補欠、たまにレギュラーの怪我時のみ出場の立場。) この高校のサッカー部は、全国有数の名門校だ。 まぁ、どうせサッカーでプロになろうとか思ってないから・・・・・ 単なる暇つぶし。
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