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部室へ行くと、いつものように練習で汚れた先輩の服、スパイクが山のようにあった。
「おい!!矢崎。洗濯しとけよ。」
いつも、僕にいやがらせのようにする先輩。
先輩とは思ってないけど・・・・・。
そもそも、こういう雑用は、1年坊主のすること。その1年坊主も僕の言うことは聞かない。
僕の立場は、1年以下。
部室のドアが開き
「ちわ~す!!!」
大きな声が聞こえた。
倉田 洋平だ。
「あれ~先輩は?」
こいつは、サッカー部のエース。
前にも説明したが、
文武両道のイケメン。
何度も言うが、僕は、こいつが嫌いだ。
「登。そんなの1年に任しとけばいいよ。」
そんなこと言われなくても思ってるし・・・
って言うか何でこいつ馴れ馴れしいんだよ。
そんなに話したことないし、友達とも思っていない。
そもそも、サッカーに固執しなくていいし、我慢する必要もない。
だが、現在サッカー部に所属している。
サッカー好きなのか?
・・・・・いや
そんなわけない。
よし!!!今日限りで退部しよう。
吹っ切れたように練習に打ち込んで帰宅し、またその繰り返し。
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