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――21:00――
今日は、柄にもなく居残り練習をして、遅くなった。
暗闇の中、1人帰宅していると、公園のベンチのゴミ箱をガサガサ漁っている人影が見えた。
髪はボサボサ、服はボロボロ、いわゆるホームレス。
気持ちわる~。
と心の中で思い、早歩きでその場を立ち去ろうとすると、その時、どう思ったのか、ポケットに1つ入っていたチューイングガムを知らず知らず、そのホームレスに差し伸べていた。
心のどこかで、かわいそうとか悲哀な気持ちでいたんだろうか?
まったくそんな柄ではないのに・・・・・。
「ありがとう・・・・・」
と微かに聞こえるような声が聞こえた。
僕は、何も答えず立ち去ろうとすると、ホームレスが
「ただで貰ったら、申し訳ない。そうだ!!!物々交換しよう。」
とボロボロの服のポケットから何やら紙切れのようなものを取り出した。
そんなん貰っても・・・・・。
あんたから、貰うものなんて無いんだよ。
見下している気持ちがあった。
「そんなつもりはないです。」
「いや、そうしないと、申し訳ないよ。」
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