日常

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はぁ 又、遅刻。 又、か。 又、自殺。 昔からある背の高いマンション。 人目に着きにくいし、オートロックでもない。 だから入りやすいのかな。 まぁ、俺には関係ないか。 教師の下らない子守唄も、 隣の喧しい女の喋り声も、 後ろのチャラい男のバイブレータも、 前の真面目な女のシャーペンの芯が折れる音も、 唯一トモダチと言える奴が休んでる事も、 この窓から差す春の柔らかな光に比べれば、どうでもいい。
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