高校2年生・冬

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その日は良く居るグループの子とカラオケに行き杏の家に向かった。 「ただいまー」 「お邪魔しまーす…」 そう言いながら先々、進む杏の背中を追い掛けながらも温かい他人の家に上がり込んだ。 「お母さん 今日、響香を部屋に泊めるから」 「あら、響香ちゃん久しぶり」 そう言ってにこにこ笑う優しそうな杏の母親はどこか杏にやっぱり似ている。 「お久しぶりです おじゃまします」 「ゆっくりして行ってね 響香ちゃんならいつでも大歓迎だから もうすぐご飯ができるから、杏の部屋でゆっくりしててね」 そう言うとおばさんは止めていた手を動かし料理を作り始めた 「いえ、ご飯なんて!!」 「あら、遠慮しなくていいのよ 私は人が増えた方が作りがいがあって嬉しいし それに、みんなでご飯は食べた方がおいしいでしょ?」 私はおばさんのその言葉にそれ以上遠慮する事ができなくなり 「ありがとうございます」 ただそう言った。
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