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始まりは突然だった。
高校2年生の秋。
その時、何がおこったのか私にはわからなかった。
頬に走った痛みと
母の悲鳴と
妹のおびえた瞳を見て
私やっと全てを理解した。
父に何の前触れもなく殴られ、罵声を浴びせられたのだと…。
そこから私の時間はとまったのだった。
世界は色を失いモノクロと化た。
初めて裏切られた。
それも誰もが一番信じているはずの家族からの裏切りだった。
その事実は私に重くのしかかった。
そして非常にも私の日常は非日常となったのだった。
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