中学生

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「あ、今日遊ぼうよ!」 亜来が笑顔で 遊ぼうと誘ってきた。 私は、迷った。 だって、今日は たっぷり時間がある。 ゆっくり出来る。 「…いいよー!」 だけど、遊ぶの楽しいし、いっか。 そう思い、 私は手にグーサインを作り 亜来にみせた。 「プリクラとりにいこーよ!」 「いいよ! じゃあ昼ご飯食べたら、メールするね」 「了解! じゃあばいばい」 「ばいばーい」 小さく手を振り 亜来と別れた。 「ただいま~」 「お帰り」 家に帰ると お母さんが 出迎えてくれた。 私は母子家庭。 お父さんはいない。 事故で亡くなったらしい。 お父さんの記憶は曖昧にしかない。 なにしろ、 私が4歳の時に 亡くなったから。 制服から私服に着替え、昼ご飯を食べる。
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