死の溢れる世界

2/3
138人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
この場所ではそれは普通のことだった 「もし・・・私が死ななかったら、また会えるよね!?」 赤色の長髪の女の子が言った それに対して言われた方の男の子は女の子の顔を直視できずにいた 「私・・・死なないから・・・・・・また会えるって言ってよ!」 女の子は必死になって男の子に言う だけどここで死なない、と言うことはありえない 男の子はそう思っていた それは見てきたから 男の子は今までに何回も見てきたから・・・ 友達が仲間が何人も死んでいく所を・・・ 「私、絶対に生きて・・・生きて生きて生き残って!レイクの前にまた現れるから!」 そう言って女の子は近くにいた男に連れて行かれ、連れて行かれる間際に流した涙が落ちるのが見えた それでもレイクと呼ばれた男の子は黙ったままだった それは結果がわかっていたからかもしれない
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!